ラヴァート・バイオグラフィー

No.16 『魔法王国の伝説 〜6人の聖騎士』

みなさん、こんにちは。
ちょっと時間が空いてしまいました、エミリー・ウィンフォールです。
今回も私が多忙なふたりに変わってラヴァートバイオグラフィーを書かせていただきます。
バウセス先生やクロウの頓珍漢の代理として精一杯頑張りますね!

でも、本当は私もバウセス先生やクロウと一緒の仕事をお手伝いしたいなーって思っているんです。
無数の書物から本当の真実を紡ぎ出すという作業……ホントに楽しそうです。

で・も・!

それを、私よりもクロウが手伝ってるなんてゆーるーせーなーいー!
「オレじゃなきゃ、先生の手伝いはできねぇからな。チビは向こういっとけ(シッシ)」
ですって!もう、思い出したら腹が立つ!!
……ひっそりご飯に激辛トウマグマでも入れておこうかしら。

さ、さて。熱も下がった所で今回の題材『6人の聖騎士』について書かせていただこうと思います。


《6人の聖騎士?》
6人の聖騎士ってそもそもなんでしょう?という疑問が一番最初に出ると思います。
だって、いままでのラヴァートの歴史の中でピッタリ6人の聖騎士が存在した国なんて沢山ある訳です。
なので「6人の聖騎士」なんて解った様に言っても“何処の”“誰の”事なのかまったく解らないと思います。

では、今回私が書かせて貰います「6人の聖騎士」は、歴史学者たちの間で使われる“ある時代のある国の聖騎士”を指します。

それは、あの陽月戦争時に滅亡した“魔法王国”。今の歴史学の記述で正確に伝えると“第一期魔法王国”。
その“第一期魔法王国”が滅亡した時代に存在していた聖騎士の事です。

有翼人でありながら魔法王国最強の騎士と呼ばれた“隼の聖騎士『ラルト』”。
装着者の力を極限まで高め、強大な戦闘力を与える魔法鎧『ランバール』を所持していた“魔法聖騎士『ディストリア』”。
聖騎士でありながら、ひとりの少女とその仲間達と冒険を行い王国の滅亡後もあらゆる所で名を残した“蒼き閃の聖騎士『イベール』”。
6人の聖騎士唯一の女性にて謎多き少女、そして第二期魔法王国建国に大きく力を貸した“麗しの聖騎士『ミレリア』”。
魔法王国国王から絶対の信用を得て魔法王国を最後まで守ろうとした悲運の聖騎士“真実の聖騎士『インザーギ』”。
そして、第一期魔法王国を滅亡させた張本人にして、“ラヴァートの厄災”と呼ばれる絶対不死の人間“大罪の聖騎士『デュランダル』” 。

以上の6名が今回のバイオグラフィーの題材とさせていただきます。

現在のラヴァートではこの6人の事は“魔法聖騎士団”なんて言うと解りやすいのでしょうか?
子供たちに人気の小説やちょっと女性向けの内容の小説などにも良く題材で使われる騎士団のモデルです。
ついでに私はこの騎士団の中で一番好きなのはイベールです!

魔法王国の聖騎士という立場でありながら、自国のみならず他の国の民衆すらも助ける旅を続けた騎士。
ちょっと口下手で良く仲間と衝突するんだけど、最後には皆を助けてくれる天邪鬼なイベール。
カッコイイですよねー。

もう、部屋中イベールの絵で埋め尽くしても良いぐらい……
えーっとあーっと
そんな、熱狂的なファンがたくさんいると思われる6人の聖騎士について早速始めます。

まずは、隼の聖騎士『ラルト』から。
《悲運の最期 ‐ 隼の聖騎士『ラルト』》

ラヴァートでは旧魔法王国が存在した地域を中心に存在している民族「有翼人」、その中で最強の聖騎士と言われたのがこのラルトです。
有翼人の方々は鳥類の名前で様々な種族に分けられる特徴があるんです。また、その種族は鳥類の名前に由来した特殊な力をもっているそうです。
ラルトは隼族の出身で20歳で魔法王国の騎士団に入団、騎士団の中ではかなりの剣技の腕だったそうです。
そして2年後には、真実の聖騎士『インザーギ』の選出によって聖騎士へと選ばれました。
彼は必殺技を2種類もっていた事で有名でそれぞれ“隼の閃光”と“天空剣”と呼ばれていました。
回避できない速度の剣撃を繰り出す“隼の閃光”と鋭い真空波を飛ばし遠距離から攻撃が出来る“天空剣”は彼が聖騎士になった最大の理由だったと言われています。

そんな仲間達の中でも剣技を認められたラルトですが「大罪の聖騎士『デュランダル』」が裏切った“魔法王国滅亡”時にデュランダルと戦い死んでしまいます。
実直で嘘をつかないラルトは最後まで仲間であったデュランダルを信じていたそうです。ですが、人を人とは思っていない“人の姿をした無垢なる悪”デュランダルはそんなラルトを不意打ちによって殺したといわれています。
そして、このラルトの死が第一期魔法王国滅亡の引き金となり、悲劇が始まるのです。

ですが、ラルトの実直で嘘をつかない性格や仲間を最後まで信じる心は後に建国される第二期魔法王国では重要視され、隼をモチーフにした紋章を優秀な騎士に与える風習をつくりだします。
隼の聖騎士『ラルト』

魔法聖騎士『ディストリア』 《大罪と戦い続けた男 - 魔法聖騎士『ディストリア』》

魔法王国といえば数多くの魔術師たちとその魔術師たちが作り出した魔法アイテム、それと神々などが作り出し一般人では扱えないが魔法技術を持つ魔法王国の者だから操る事が出来る超古代魔法アイテムは有名です。
その中でも、有名な一品であのデュランダルを追い詰めた超古代アイテム“魔法鎧/大空が紡ぎし魔装『ランバール』”を所持していた聖騎士ディストリアについて語りましょう。
ディストリアは魔法王国の中でも裕福な家庭に生まれで、彼は優秀な魔術師だった父親や母親の期待を受けて魔法のエリート学習を受けて育ちます。
ですが、彼は剣術に興味を持ち、最終的には魔法そっちのけで剣の修行をしていたと言われております。
そして、剣技とエリート教育で覚えた魔法の技術を認められ騎士団へと入団します。

そんな、ディストリアの性格は簡単に人を信用せずどんな人も最初には突っかかる性格だったと言われています。
また、小説などで登場するディストリアは頭でっかちですぐに突進して作戦を失敗させるキャラクターとして書かれる事が多いです。
猪突猛進で力技で危険を回避するイメージが一般人のみなさんのディストリアの人物像でしょう。
ですが、歴史書物の側面から追求しますとディストリアはかなり慎重深くジックリ作戦を練る性格であった記述が多いです。
このあたりはフィクションとしてキャラクター性を追求する際に作られたキャラクターなのでしょうかねぇ?

さて、騎士団に入団した後に彼は魔法鎧『ランバール』を入手しその所有者となります。
このランバールとの出会いを書くと非常に長いのですが、ディストリアが手に入れた時から『ランバール』は歴史の表舞台に姿を表します。
デュランダルが裏切り魔法王国が滅亡した後のディストリアはデュランダルを追いかけて世界を放浪します。
正直な所、一番デュランダルに恨みがないはずの彼なのですが、最も最後まで戦い続けます。
結果としてディストリアはデュランダルを倒すことが出来ずに寿命で死んでしまいます。
ですが、彼からランバールを受け継いだ正当後継者、デュランダルを打ち倒す大空の聖騎士『アークス』を育て満足な最後を遂げたといわれております。


《冒険者にして騎士 - 蒼き閃の聖騎士『イベール』》

それでは! 私の最も大好きな聖騎士イベール様のお話です。
イベール様は魔法王国へとふらりとやって来た冒険者の父親とその冒険者と東方で出会い一緒に旅を続けた女剣士の母親との間に生まれたと言われています。
子供の頃は東方で名の知れた剣士だった母親に剣技を教えられ、子供の頃には東方流の剣術に関してかなりの腕前になっていたそうです。
また、12歳ぐらいになると父親はイベール様を連れて冒険のイロハを教えるようになります。そして、18歳にもなると屈強な冒険者となっていてラヴァートを旅をしていたそうです。
その頃の冒険は、“巨大森の王”をたった一人で退治したり、“黒鉄”と呼ばれる巨大な群がる顎の一族からひとつの街を救ったりとかなりの冒険談を残します。
そのような冒険譚を残していったイベール様の名声はあっと言う間に、祖国である魔法王国までその名声が届くようになります。

そして、その名声に目を付けた真実の聖騎士『インザーギ』によって聖騎士に推薦されます。
ですが、冒険者としての生活が性にあっていたイベール様は、魔法王国に国のために聖騎士となって活動する事を拒否しました。
それを聞いた他の聖騎士と魔法王国国王はイベール様に与える聖騎士の称号は職業的な要素はなく、受勲した後も今までと同じように冒険者として活動を行う事を許可したのでした。
蒼き閃の聖騎士『イベール』

聖騎士としての称号を手に入れた後も旅を続けたイベール様はその冒険の中でひとりの踊り子の少女と出会います。
そう、勇者『ディラート』を追いかける小さな舞姫『チルル』との出会いです。
彼女と出会った事でイベール様はディラートと出会い、深遠の策士『ガルディレア』との決戦を行う事になり陽月戦争の後期に重要な立場となります。
 
その後、第一期魔法王国滅亡後や陽月戦争後もイベール様は子供たちの胸躍る冒険を繰り広げ、勇者ディラートの仲間として様々な冒険談に登場するようになります。
また、イベール様は最終的に銀陽帝大戦でもその名前を戦いの場所で見ることになります。しかし、銀陽帝大戦の最中に命を失ってしまいその人生を終えてしまいます。

うう、涙なくしては語れませんね。
ですが、イベール様の勇姿は勇者ディラートの物語で永遠に生き続けるのです!
それって冒険者としては最高のことだったのではないでしょうか?
そして、私のような人に勇気と希望を与えてくれるのです!


さて、3名語ったところで結構な長さになってしまいました。
本日はここで一旦終了とさせていただき、次回のラヴァートバイオグラフィーで残りの3名、ミレリア、デュランダル、インザーギについて語らせていただきます。

女性の憧れとも言える永遠の若さを保った聖騎士ミレリアさん、第一期魔法王国滅亡を引き起こした張本人でラヴァートの歴史に現れる最悪の人災といわれる魔人デュランダル。
そして、第一期魔法王国で散った最高の聖騎士、書庫の番人インザーギの大物3名なのでちょっと力を入れて行きたいです!

でも、私が一番大好きなイベール様は今回で終ってしまったので、少しだけテンション下がり気味だったりしますが……
だって、私だってカッコイイ男性好きですよ!それはもう!

それではまた!
エミリー・ウィンフォールでした!