「Quadro(RTX Aシリーズ)」は広く普及しているGeForceシリーズと異なり、ゲーム開発・動画編集・イラスト制作・建築設計などを専門的に行っている方を対象とした業務用グラボとして開発されています。
今回の記事ではQuadro(RTX Aシリーズ)の得意分野と不得意分野、特徴・必要性や価格面を解説していきます。
この記事ではQuadro(RTX Aシリーズ)搭載のおすすめPCも紹介していますので、Quadro(RTX Aシリーズ)の購入を検討している方は参考にしてください。
- Quadroグラボはどんな分野に特化したモデル?
- Quadroグラボの用途と必要性のある分野は?
- 動画編集・3DCGにQuadroグラボは必須?
- Quadro(RTX Aシリーズ)搭載PCのおすすめショップは?
以下の記事でクリエイター分野におけるグラボの必要性について解説しているので、合わせてチェックしてみましょう。
グラボのQuadroはクリエイター分野に特化したモデル
- Quadro (Aシリーズ):OpenGLに適していて、3DCGや動画編集、3DCADなどの描画に最適なグラフィックボード
- GeForce:DirectXに適しておりゲームに適したグラフィックボード
Quadro (RTX Aシリーズ) | 従来の GeForce | |
---|---|---|
最適な グラフィックスAPI | OpenGL | DirectX |
適した用途 | 3DCG、動画編集、3DCAD | ゲーム |
描画可能な色 | 約10億6433万色 | 約1677万色 |
同時出力モニター | 8画面 | 3画面 |
Quadro (Aシリーズ)は描画可能な色が非常に多く、光や影の描写など細部までリアルに再現することができます。
3DCGクリエイターなど色彩にこだわる専門分野の方に特化したモデルといえます。
プレイするのではなく、ゲーム開発の分野では画像処理の能力も必要なためQuadro (Aシリーズ)が適しています。
大規模な建物の建築設計では複数のレイヤーを取り扱うことからQuadro (Aシリーズ)の得意分野といえます。
ただし個人で楽しむようなクリエイティブな分野では通常のGeForceシリーズで十分なので、あくまでも業務向けです。
現在ではRTX Aシリーズとして名称が変更されている
シリーズ名称 | CUDAコア数 | メモリ | 価格帯 |
---|---|---|---|
RTX A6000 | 10,752 | 48GB | 611,599円 |
RTX A5000 | 8,192 | 24GB | 288,969円 |
RTX A4000 | 6,144 | 16GB | 138,000円 |
RTX A2000 | 3,328 | 6GB/12GB | 76,999円 〜109,016円 |
Quadroとして販売されていたグラフィックボードは現在は RTX Aシリーズとして販売されていて、RTX Aシリーズの性能面はQuadroと同様にクリエイター向けの用途で開発されています。
QuadroとGeForceの価格差について
RTX A6000 | GeForce RTX 3090 | |
---|---|---|
CUDAコア | 10,752 | 10,496 |
Tensorコア | 336 | 328 |
RTコア | 84 | 82 |
メモリ容量 | 48GB | 24GB |
価格 (価格.com最安値) | 611,599円 | 206,653円 |
RTX A6000と同程度のコア数を持つRTX3090と比較しました。
Quadro(RTX Aシリーズ)とGeForceシリーズを比較すると価格差が大きいです。
Quadro(RTX Aシリーズ)はゲーム開発・映画製作・3DCG制作・建築設計などを専門的に行っている方を対象とした業務用グラボとして開発されています。
需要が少ない分野であり、販売数が少ないことや安定動作させるために研究開発に時間がかかることでGeForceシリーズに比べて価格が高くなっています。
OpenGLに特化したグラフィックボード
OpenGLはグラフィックスAPI(Application Programming Interface)のひとつです。
APIとはソフトウェア同士の機能を共有できる仕組みのことで、OpenGLは3DCGや動画編集、3DCADなどの描画に最適なグラフィックスAPIです。
Quadro(RTX Aシリーズ)はOpenGLに特化したグラフィックボードで、3DCGや動画編集、3DCADが得意なモデルといえます。
Quadro(RTX Aシリーズ)の用途は?必要性のある分野は?
- 大規模な3DCGの描画、編集
- 映画などの大規模な動画編集
- 3DCAD(建築・設計)
- PCゲーム
- 個人レベルの動画編集
- イラスト制作
Quadroシリーズの最大の利点が約10億6433万色を活用した描画機能で、より細部まで色彩豊かに表現することが可能な点です。
8Kや4K画像の加工が必要な方や細かな色彩の違いにこだわるデザイナーなどの分野で必要です。
一般的なゲーム実況の動画編集などでは必要の無いグラボなので、個人的な用途のほとんどはGeForceシリーズで十分です。
動画編集・3DCG用にQuadro(RTX Aシリーズ)は必須?
個人レベルで動画編集や3DCG作成を行う場合はQuadroシリーズは不要です
あくまでも業務用のグラフィックボードなので、映画製作やゲーム用の3Dモデリングといった高精度の作業向きです。
以前は3DCG作成についてはGeforceシリーズでは困難で、Quadro(RTX Aシリーズ)がおすすめでした。
現在はグラフィックボードのCUDAコアを使ってレンダリングを行えるので、CUDAコアが多いGeforceシリーズであればレンダリングの時間を大きく削減可能で3DCG作成も可能です。
CUDAコアとは?
CUDAコアは、3D映像・動画再生など複雑な処理を行う場合に処理が可能かどうかについての指標です。
一般的にCUDAコア数が多くなるほど、GPUの性能が高くなるといわれています。
レンダリングとは?
レンダリングとは何かの抽象的なデータ集合を元に処理や演算を行い、画像・映像・音声などを生成することです。
Quadro(RTX Aシリーズ)搭載PCはマウスコンピューターがおすすめ
マウスコンピューターのブランド「DAIV」なら、Quadroが搭載されたクリエイターPCが手に入ります。
DAIVを選ぶメリットとして次のようなものが挙げられます。
- 創作用途別に用意されている豊富なPC種類
- 求めるスペックを実現しやすいカスタマイズ製
- 高画質・高画素の画像や動画の処理能力も高い
- クリエイター向けのPC設計
PCブランド「DAIV」は、デスクトップパソコンだけでなくクリエイター向けのノートパソコンも用意されていて、Coreiシリーズで最高クラスの性能を持つCorei9を搭載したノートパソコンもあります。
ビジュアル処理に長けたGeForceを搭載するモデルから、3DCGの処理等に優れるRTXモデルなどのグラフィックボードの選択肢も豊富で、用途に合わせたパソコン選びが快適にできます。
以下の記事で「DAIV」の評判・口コミ・メリット・デメリットをまとめているので、合わせて参考にしてください。
RTX Aシリーズ搭載のおすすめモデル「MousePro-W997SA40」
MousePro-W997SA40
CPU | Intel Xeon Silver 4216 |
GPU | NVIDIA RTX A4000 |
メモリ容量 | 32GB |
M.2 SSD | 512GB(NVMe) |
ハードディスク | 2TB |
Quadro(RTX Aシリーズ)のNVIDIA RTX A4000搭載で4K動画編集や3DCG、3DCADの編集に特化したプロフェッショナル向けPCです。
CPUにはIntelのXeon Silver 4216 プロセッサー、メモリも32GBを搭載したハイスペックPCでデザイン用途のみではなく事務作業なども難なくこなします。
プロのクリエイターとして活躍したい方におすすめのPCです。
>>公式サイトで『MousePro-W997SA40』の詳細を見る
グラボのQuadro・RTXシリーズとの違いについてのまとめ
Quadro(RTX Aシリーズ)はデザイナーやクリエイター用途のPCに搭載されていて画像の細部まで色彩豊かに表現することが可能です。
ゲームでも使用することが可能ですが、Quadro(RTX Aシリーズ)は価格が高価なためコスパを考慮するとGeForceシリーズがおすすめです。
Quadro(RTX Aシリーズ)搭載のPCの購入を検討されているなら、本記事で紹介しているマウスコンピューターのPCがおすすめです。
- Quadroグラボはどんな分野に特化したモデル?
- Quadroグラボの用途はと必要性のある分野は?
- 動画編集・3DCGの加工にQuadroグラボは必須?
- Quadro(RTX Aシリーズ)搭載のおすすめPCはマウスコンピューター!
以下の記事でマウスコンピューター「DAIV」の評判・口コミ・メリット・デメリットをまとめているので、合わせて参考にしてください。