レイトレーシングを簡単に説明すると、「現実に近いリアルな光源」を再現する技術です。
ですが、「リアルタイム・レイトレーシング」について、いまいちよくわからないという方も少なくありません。
この記事では以下の内容を掲載しているので、レイトレーシングでゲームを遊びたい方は参考にしてください。
以下の記事でグラボのGTX・RTXの違いについても解説しているので、そちらも参考にしてください。
リアルタイムレイトレーシングとは「現実に近いリアルな光源」を再現する技術


左側がレイトレーシングなし、右側がレイトレーシングありです。
水たまりに映るネオンや光源の色味によって変わる反射を見ればその差は一目瞭然です。
レイトレーシングを簡単に説明すると、「現実に近いリアルな光源」を再現する技術です。
もともとは映画界で広く使われており、爆発、煙などの特殊効果をリアルに表現する技術です。
映画の場合は、決まったシーンでレイトレーシングの処理を行うことで、リアルな映像を再現しています。
しかしゲームの場合はプレイヤーが自由に視点を動かすことができるため、プレイヤーの視点移動に合わせてリアルタイムでレイトレーシングを行う必要があります。
今までのGPUではリアルタイムでレイトレーシングを行うのは不可能でしたが、NVIDIA RTXであればリアルタイムレイトレーシングができるようになりました。
1998年のゲームにレイトレーシングを実装すると違いがはっきり分かる
ここまで、リアルタイムレイトレーシングの説明をしてきましたが、いまいちよくわからないと思うので、1998年の『QuakeⅡ』というゲームにリアルタイムレイトレーシングを用いた映像でリアルさを体感してみてください。
リアルタイムレイトレーシングを実装した後の映像だけを見たとしたら、とても20数年前のゲームのグラフィックとは思えませんよね?
このように、リアルタイムレイトレーシングを用いて、リアルな光源を再現するだけで、見違えるほど綺麗でリアルなグラフィックでゲームをプレイすることができます。
レイトレーシングを楽しむにはDLSSを合わせると効果抜群

DLSSとは、NIVIDIAの「ディープラーニング スーパー サンプリング」の略です。
簡単に説明すると、「ゲームの綺麗な映像のシーンと、映像の荒いシーンを比較させ学習することで、映像の荒いシーンでさえ綺麗に映し出すとともに、GPUの負荷を下げる」という技術です。
このDLSSとレイトレーシングを組み合わせることで、レイトレーシングの処理をスムーズにすることができます。
DLSSでGPUの負荷を下げられるので、メモリ消費の発生するレイトレーシング処理を行っても、フレームレートを保つことができます。
PS5のレイトレーシングは「スペック不足」なので残念仕様

PS5は最大120Hzまで出力可能ですが、レイトレーシングをONにしてしまうとスペック不足でfps値がかなり低下しています。
2021年9月には、PS5版『The Medium』でレイトレーシングを完全に削除すると発表されるなど、スペックが追いついていないのが現状です。
5万円代のPS5ではレイトレーシングの本領発揮とまでは行かず、フレームレート低下などデメリットが大きいということです。
レイトレーシング対応GPU(グラボ)一覧・性能比較
下記がRTXシリーズグラフィックボード(NVIDIA製)のベンチマーク比較です。
スコアが高ければ高いほど高性能になりますが、その分価格も上昇していきます。
ただしRTX20番台は取り扱っていないショップも多く、基本的には30番台が基本となります。
レイトレーシングを楽しめるおすすめ対応ゲーム一覧
現在レイトレーシング対応のゲームは最新のゲームから昔のゲームまで、130タイトル以上にまで増えています。
今回は5つのゲームをピックアップして、レイトレーシングの魅力を感じられるタイトルを紹介していきます。
『Battlefield(バトルフィールド)2042』
『Battlefield 2042』は現代戦が舞台のFPSゲームです。
動画を見て分かるとおり、銃からの火花や戦車の爆発、地面の光の反射がとても美しく表現されています。
元々画質のいいBattlefieldシリーズですが、レイトレーシングによって映画のようなリアルな描写を体感できるようになります。
『Minecraft(マインクラフト)』
『Minecraft』では、美しい影の描写、氷ブロックの反射、マグマの光の表現が美しくなされています。
Minecraftは、影MODというプラグインで影の表現を美しくすることはできます。
RTXのレイトレーシング処理では影MODではできない、よりリアルな光や影の表現を可能にしています。
また、レイトレーシングはMODではないため、外部のプログラムを使わず簡単に綺麗な世界を体験することができます。
『マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、宇宙を舞台にした映画を元に作られたゲームです。
映画が原作ということで、映画のような煙やジェット噴射の表現をゲームでも再現しています。
宇宙が舞台であるからこそ、繊細な光の表現を体感しやすいと言えます。
『CONTROL(コントロール)』
『CONTROL』は2019年に発売されたゲームですが、レイトレーシングによって最新のゲームと間違うほどに美しいグラフィックになります。
床との光の反射が美しく、鏡面に映し出される風景や、暗い部屋の影の表現など、レイトレーシングの効果が存分に発揮されています。
『サイバーパンク 2077』
『サイバーパンク 2077』は、近未来を舞台にしたオープンワールドRPGゲームです。
夜の繁華街でのネオンの輝きや水たまりの光の反射が美しく、銃での戦闘もあるので、爆発の表現などもレイトレーシングによって迫力のあるものになっています。
オープンワールドのゲームこそ、リアルタイムレイトレーシングの力を余すことなく使えるのでおすすめです。
レイトレーシング対応グラボ搭載・おすすめゲーミングPC一覧
レイトレーシングをゲーミングPCで体験するには、RTXシリーズのグラフィックボードが必須です。
この項目では、レイトレーシングが楽しめるゲーミングPCをグラフィックボード別に紹介していきます。
RTX3060搭載ゲーミングPC
RTX3060搭載のゲーミングPCは、レイトレーシングをできるだけお手頃に体感したいという方におすすめです。
RTX3060は、レイトレーシングが体感できるRTXシリーズの中で1番低価格のモデルになります。
「最新のゲームを最高画質でレイトレーシングで遊びたい!」となると難しいですが、設定によっては100fps以上を出してゲームをプレイすることができます。
RTX3060搭載のゲーミングPCは、 手軽にレイトレーシングを体感したいという方におすすめです。
>>公式サイトで『GALLERIA XA7C-R36』の詳細を見る
RTX3070搭載ゲーミングPC
RTX3070搭載のゲーミングPCは、コスパよくレイトレーシングを楽しみたい方におすすめです。
RTX3070のコスパのよさはRTXシリーズの中で1番です。
RTX3070は「最新のゲームを最高画質でレイトレーシングで遊びたい!」となると難しいですが、 ほとんどのゲームで144fps以上を出すことができます。
RTX3070搭載のゲーミングPCは、 レイトレーシングを体感しつつ、色々なゲームを高いフレームレートで遊びたいという方におすすめです。
>>公式サイトで『GALLERIA ZA9C-R37』の詳細を見る
RTX3080搭載ゲーミングPC
RTX3080搭載のゲーミングPCは、 最新のゲームを最高画質でレイトレーシングで遊びたいという方におすすめです。
RTX3080は、RTXシリーズの中でも上位モデルのGPUです。
RTX3080であれば、どんなに重いゲームでも144fps以上を目指すことができます。
RTX3080搭載のゲーミングPCは、 全てのゲームを高画質かつ144fps以上で遊びたいというゲーマーの方におすすめです。
>>公式サイトで『GALLERIA ZA9C-R38』の詳細を見る
RTX3090搭載ゲーミングPC
RTX3090搭載のゲーミングPCは、最新のゲームを最高画質で高いFPSを出しながらレイトレーシングで遊びたいという方におすすめのゲーミングです。
RTX3090は、RTXシリーズの中で最上位モデルであり、2021年最強のGPUといっていいでしょう。
FHD画質でも240FPS以上を目指すことができますし、4K画質でのプレイも問題なくできます。
RTX3090搭載のゲーミングPCは、 とにかく最高の環境でレイトレーシングを体感したいという方におすすめです。
>>公式サイトで『GALLERIA ZA9C-R39』の詳細を見る
レイトレーシングに関する情報のまとめ
これまで、「レイトレーシングとはなにか」「レイトレーシングを楽しめるゲームにはなにがあるか」などについて紹介してきました。
レイトレーシングは、最新のゲーム、昔のゲームのどちらでも力を発揮します。
「最新のゲームでリアルなグラフィックを体感したい!」という方や「昔プレイしたゲームを綺麗な画質でもう一度楽しみたい!」という方、どちらにもおすすめできます。
RTX搭載のゲーミングPCを手に入れて、ぜひレイトレーシングの魅力を体感してみてください。
以下の記事でグラボのGTX・RTXの違いについても解説しているので、そちらも参考にしてください。